サラリーマンでも自己破産出来る

私は5年前にサラリーマンでありながら自己破産しています。

当時私には1千万円を超える借金があり、毎月、給料の手取りのほとんどを借金返済に当てる生活をしていたためです。

月々の返済額は約30万円。給料の手取りは、残業時間によって増減しますが、25～35万円でした。

通勤片道1時間の1Kのボロアパートに住み、家賃は4万円。食費をどんなに抑えても、光熱費や通信費もかかるし、月々の収支はマイナスです。

そんなマイナス収支を精算できるチャンスがボーナスです。ボーナスは会社の業績次第ですが手取り60万円くらい貰えました。それを6ヶ月で割って、毎月10万円ずつ補填することで、何とか生活を維持していたのです。

弁護士無料相談へ行く

サラリーマンで安定した収入があるのに、債務整理や自己破産が出来るのでしょうか？

半ば諦めた状態で、借金無料相談を受けるために、法テラス指定の相談センターへ行きました。

すると、驚いたことに、担当弁護士さんは「それだけ借金があれば大丈夫、自己破産で0円に出来ますよ！」と、いとも簡単に言ってのけたのです！

ただし、「すぐに免責は認められないかも知れないですね。半年くらい、実績を積んで『もうやりません』という証明を示すことで、認められるケースが多いです」とのことでした。

ポイントはやはり、借金の額。毎月の返済が赤字になる位の巨額の借金なら、サラリーマンでも自己破産は難しくないのだそうです。驚きですね！

結局、この弁護士さんにお世話になり、半年後に免責が決定しました。

サラリーマンで自己破産をした場合、会社にバレるんじゃないか？って心配する人も多いと思いますが、私はバレませんでした。

もちろん、官報を検索すれば、私の自己破産の事実は、日本中の誰でも知ることが出来ます。しかし、わざわざ会社の人事が官報を毎日チェックするでしょうか？無駄ですよね？

たとえ、会社が社員の自己破産を知ることがあったとしても、それは個人の問題。それを理由に解雇や降格されることは無いし、基本的には出来ないのです。

あとはもし、それを上司が知って、「こいつは仕事は出来るんだけど、プライベートは駄目だなぁ」と思ったとして、多少は人事に影響するかも知れないけれど、ここまで来るともう、気にしてもしょうがない、キリのない話だと思います。

もし、貴方が「結婚なんてする気は無かったんだけど、独身だと幹部社員に昇格し辛いから、結婚しよう」・・な～んて思うような、極端に体裁を気にする人間であったなら、自己破産は勧めません。

しかし、大切な人にバレなければ良い、会社をクビにならなければ良い・・という覚悟があるのならば、自己破産は一度真剣に考えてみても良いと思います。

実際には家族に内緒で自己破産をすることは、難しいんですが、私の場合は、義理の姉にはバレませんでしたよ（笑）。それくらい、意外と分からないものなんです。

免責後も5～10年は、クレジットブラック属性となります。その間は悪あがきをせず、静かに生きていくことをオススメします。

私の場合は、自己破産した元凶を清算してなかったので、再び泥沼になりました。その話は、また、別の記事で書きたいと思います。