自己破産後の生活を紹介するブログです。
残念ながら、私の自己破産後の生活は、反面教師として頂きたいものばかりです。
破産宣告から自己破産免責までの期間の生活と、免責が下りてからクレジットカードの喪が開けるまでの生活では様子が異なります。
更に私の場合は、自己破産だけではなくて「任意整理」も絡んでいます。
私のように債務整理を2回やっている人って少なくないのではないでしょうか?
色んな誘惑があります。是非、私の経験から得た教訓を参考にして、皆さんは失敗しないようにしてもらいたいです。
破産宣告から自己破産免責まで
破産宣告から自己破産免責までの生活は、言わば「監視されている生活」となります。
サラリーマンの自己破産では管財人を立てて半年間生活を見直して「反省していること」「二度と繰り返さないこと」を身を以て証明し、免責決定となる流れが多いでしょう。
お金の流れはオープンになります。銀行口座の入出金明細は、免責決定の裁判で参考資料として提出です。
怪しいお金の動きがあれば、問われます。一度に10万円以上の金額を下ろしただけで大騒ぎになります。(これは本当です)
質素に真面目に暮らしていることを証明しなくてはならず、銀行口座からは2~3万円ずつ引き出して使います。
自己破産費用など、弁護士さんとのお金のやり取りは、専用の銀行口座を新たに作ると便利です。自己破産費用として支払ったということが履歴として残せるからです。
簡単な家計簿も作らさせられるので、自分が会社から貰った給料をどのように分配して使っているのか? 自分を見つめ直すことが出来る、貴重な経験となります。
私にとって、この半年間はまさに「潔白の日々」でした。
自己破産免責後の生活
晴れて自己破産の免責が決定し、半年間お世話になった弁護士さんと別れを告げます。
借金王「長い間お世話になりました」
弁護士「まあ、もう無いと思うけど、どうしようもなくなったら何とかするから、また連絡して下さい」
この弁護士さんの最後の言葉、関西人なので具体的じゃないボンヤリとした言い方をしていますが、「またお金に困ったら、助ける方法はなんぼでもあるから、相談してくれたら紹介するで~」と言っているのです(笑)。
深いですよね。弁護士さんは「人間は同じことを繰り返す」と、知っているのです。私の担当弁護士さんは老練な方でしたので・・。
さて、自己破産の免責が下りると「監視されていたものが無くなって、タガが外れてしまいます!」。
私の場合は自己破産の原因になっていた相方に反省の色が無かったために、再び苦しい生活が始まりました。
自己破産後でも借金が出来る
自己破産後はクレジットカードを作れません。以前持っていたクレジットカードは全てハサミで切って、債権者に返却済です。
しかし、クレジットカードを発行している会社だけが、消費者金融会社では無いのです。
分かりやすく言うと、個人向けにお金を貸してくれる金融機関には、一流、二流、三流の3ランクあります。
- 一流金融機関・・・・・銀行系
- 二流金融機関・・・・・信販系でCMや広告でも有名な所
- 三流金融機関・・・・・聞いたことも無いような所謂「街金」
この三流と言われている金融機関の中に、自己破産後の「喪に服している期間」にも関わらず、お金を貸してくれる業者があります。
ここで言っている「三流金融機関」は、闇金ではありません。金融庁に登録されている正規の金融業者です。
金融庁に登録されている業者は、登録番号を持っているので、その登録番号と業者名・連絡先電話番号・登録住所を照合することで、本物か偽物か分かるようになっています。
そんな訳で、私は、自己破産免責から、たった3ヶ月程で、再び金融業者から借金をする・・という経験をしてしまったのです。
なんとも不名誉な話ですが、これは実話です・・・。
紹介屋に気を付けて!
自己破産免責から2年程経過したある日、金融庁に登録のある○○ファイナンスという金融業者から「おまとめローンが出来ますよ」という案内を受けました。
この業者、とんでもない曲者だった!! というお話です。
三流金融会社の中には、金融庁に何度もお叱りを受け、特定期間の営業停止を食らった業者もあります。
そういう業者は正規の業者であってもルール違反をしている場合が多いです。
そんなルール違反の中でも最も代表的なものが「紹介屋」と呼ばれる行為です。
金融業者と弁護士・司法書士は、互いを紹介してはいけないルールになっています。
理由は、想像すれば分かりますが、この2つがグルになれば、色々と悪いことが出来てしまうからです。
私はその○○ファイナンスへ行った所、見事にその「司法書士事務所の紹介を受けた」のです。
詳しい手口はまた別の記事で書きますが、本当に汚い手で、人の弱みにつけ込み、やりたくもない任意整理をさせられてしまいました。
お陰で私は自己破産の喪が明ける5年を過ぎても今もなお、クレジットブラック状態が続いています。今でも後悔しています。
何かの見返りに「○○という法律相談事務所に行って任意整理してきて下さい」と三流金融業者に言われたら、キッパリ断るか、その場だけ快く話だけ聞き、紹介された法律相談事務所の紙はゴミ箱に捨てて下さい。
「紹介屋」行為はマトモな業者がすることではありません。関わらないのが正解です。
迫りくる闇金の影
三流金融業者に融資の申込みをするようになると、あなたの個人情報は確実に「闇金に売られて」います。
私の場合は、三流金融に融資の申込みを始めた途端に、私の携帯番号に見知らぬ人からの電話の着信が増えてきたのです。
初回、申し込んだ時から、パラパラと増え始め、2社・3社と申し込むうちに、どんどん着信が増えてきます。
そして、電話に出ると「ご融資の相談を承ります。現在お困りではありませんか?」と言われ、恐怖で電話を切りました。
携帯電話一つで融資の斡旋をしてくる人達は全て闇金です。例外はありません。
口コミで評判の良かったアノ業者も、アノ業者も、皆、個人情報売買をしていると分かり、私はどこまでアンダーグラウンドな世界に足を踏み入れてしまったのだろうか?・・と嫌な気分になりました。
それ以来、私は携帯電話にしらない番号の着信があった場合、電話に出ないことにしました。時々、宅急便のドライバーさんだったりしますが「出ない」と決めてしまった方が、精神衛生上良いです。
着信の電話番号が闇金であるかどうかは、「jpnumber」で調べることが出来ます。
私は闇金と判明した番号を全て「闇金」という一つの連絡先に延々追記で登録しているのですが、軽く300件は超えてしまいました。闇金業者が300社以上も存在するなんて、日本は恐ろしい国ですよね。
借金は原因を取り除かない限り繰り返す
以上が私の自己破産後の生活ですが、結局、自己破産する前とあまり変わっていない事に気付くと思います。
金額はかなり減りましたが、借金に依存している環境の元凶は何なのかを見極めて、それを排除しなければ、人生は同じことを繰り返してしまいます。
私の場合は、原因となっている人間関係を清算しないまま、自己破産に踏み切ったため、似たような失敗をしてしまいました。
皆さんは私のようにならないよう、私の情報発信を有効に使って、是非、その苦難を乗り越えて欲しい・・と切に願います。
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